コーヒーの種類「アラビカ種」と「ロブスタ種」は何が違うの？

スターバックスでは年間を通じておいてあるコア・コーヒーに加えて、季節ごとに出るシーズナル・コーヒー、リザーブ店においてあるリザーブコーヒーなど、たくさんの種類のコーヒーが出てきますが、すべて「アラビカ種」という品種のコーヒー豆です。

缶コーヒーでも「アラビカ種100％」とうたったものも出ていますが、「アラビカ種」じゃないのって何なの？
「アラビカ種」とそれ以外では、何が違うの？と思いませんか？

そこで、ここでは、「アラビカ種」も含めた、コーヒー豆の品種について紹介したいと思います。

１．コーヒーの種類

コーヒー豆は「コーヒーノキ」というアカネ科コーヒーノキ属に属する常緑樹の種子ですが、この「コーヒーノキ属」に属する種は現在では、150種あまりが知られているそうです。

そのうち、「コーヒー」を採るために栽培されているものはたったの2種類でほとんどすべてなんです。

それが、「アラビカ種」と「ロブスタ種」
このうち、スターバックスでは「アラビカ種」のみを取り扱っています。

「コーヒーの三原種」というと、実は「アラビカ種」と「ロブスタ種」と、もう一つ「リベリカ種」というのがあるのですが、「リベリカ種」の生産量はごくごくわずかで、「アラビカ種」と「ロブスタ種」でほぼほぼ100％を占めています。

人によって若干数値はずれますが、おおむね「アラビカ種60％、ロブスタ種40％」程度の割合と言われています。

アラビカ種はコーヒーを代表する種で、現在、コーヒーの全生産量の60％程度を占めているといわれています。

コーヒーはエチオピアが発祥と言われていますが、このアラビカ種はまさにエチオピアが原産であり、現在でもエチオピアには野生のコーヒーがたくさんあるそうです。

このアラビカ種は、標高1000～2000mの気温が低めの高地での栽培が適しており、香り豊かな高品質のコーヒーと言われています。

ただ、一方で病害虫に弱いという難点も持ち合わせている種となっています。

先ほど来、「ロブスタ種」という言い方をしていますが、植物学上は「カネフォーラ種」が正しくて、「ロブスタ種」は「カネフォーラ種」の一変種です。ただ、コーヒー業界では「ロブスタ」という言い方が一般的になっているようです。ここでも「ロブスタ」という言い方にしたいと思います。

ロブスタ（robusta）はラテン語で「頑丈な、丈夫な」という意味だそうです。
英語で言えば、「robust」になり、やはり同様の意味があります。
辞書を引くと、「robust＝頑健な、たくましい、強い、粗野な」などと出てくると思います。

このロブスタ種、その名の通り、アラビカ種より耐病性に優れ、低地でも栽培可能、しかも収穫量も多いという「たくましさ・頑健さ」があります。

ただし、一方で香味ではアラビカ種よりも劣り、「粗野」だと評価されているようです。そのため、アラビカ種よりも安価で取引がされています。

簡単にアラビカ種とロブスタ種の比較をまとめてみました。