現在(2021年10月16日)、全国のスターバックスの店舗数は1,680店舗です。
前回は、都道府県別の店舗数、面積1000平方㎞あたりの店舗数、1店舗当たりのカバー面積を比較してみましたが、面積ですと、山間部など人口が少ない、あるいは、住んでいないと思われる地域も含まれているため、今度は人口を基準に比較してみたいと思います。
1.都道府県別のランキング(人口、面積、人口密度)
本題に入る前に、まずは人口ランキングを見てみます。
都道府県 | 人口(千人) | |
1位 | 東京 | 13,921 |
2位 | 神奈川 | 9,198 |
3位 | 大阪 | 8,809 |
4位 | 愛知 | 7,552 |
5位 | 埼玉 | 7,350 |
6位 | 千葉 | 6,259 |
7位 | 兵庫 | 5,466 |
8位 | 北海道 | 5,250 |
9位 | 福岡 | 5,104 |
10位 | 静岡 | 3,644 |
前回は乗せませんでしたが、面積ランキングは以下のような感じです。
都道府県 | 面積(平方㎞) | |
1位 | 北海道 | 83,424.49 |
2位 | 岩手 | 15,275.01 |
3位 | 福島 | 13,784.14 |
4位 | 長野 | 13,561.56 |
5位 | 新潟 | 12,583.95 |
6位 | 秋田 | 11,637.52 |
7位 | 岐阜 | 10,621.29 |
8位 | 青森 | 9,645.63 |
9位 | 山形 | 9,323.15 |
10位 | 鹿児島 | 9,186.46 |
面積要素も加味して、人口密度にするとこんな感じです。
都道府県 | 人口密度 (人/平方㎞) |
|
1位 | 東京 | 6,345 |
2位 | 大阪 | 4,623 |
3位 | 神奈川 | 3,807 |
4位 | 埼玉 | 1,935 |
5位 | 愛知 | 1,460 |
6位 | 千葉 | 1,214 |
7位 | 福岡 | 1,023 |
8位 | 兵庫 | 651 |
9位 | 沖縄 | 637 |
10位 | 京都 | 560 |
東京、大阪、神奈川、千葉、埼玉、愛知、福岡あたりは、総じて人口が多くて面積が小さいということなのでしょう。
そして、店舗数でもこの7都府県は10位以内にランキングしていますので、基本的には出店先の検討にあたっては、人口ベースのイメージなのでしょうね。
ちなみに、店舗数に対する各指標の相関係数を見てみると、
相関係数 | |
面積 | △0.130 |
人口 | 0.933 |
人口密度 | 0.755 |
相関係数を見ても、面積はほぼ無関係(無相関)ですが、人口とは強い相関関係が見られます。
人口密度は、人口要素が入っているので、引っ張られている感じです。
2.人口100万人当たり店舗数
では次に、人口100万人当たりの店舗数を見てみます。
都道府県 | 店舗数 | |
1位 | 東京 | 27.4 |
2位 | 愛知 | 17.1 |
3位 | 沖縄 | 16.5 |
4位 | 京都 | 15.1 |
5位 | 大阪 | 14.9 |
6位 | 山梨 | 14.8 |
7位 | 栃木 | 14.0 |
8位 | 香川 | 13.6 |
9位 | 神奈川 | 13.3 |
10位 | 長野 | 12.7 |
東京は人口に比して店舗数が多いですが、2位以下は割と近づいている感じが見受けられます。
人口と店舗数がバランスしているということです。
ちなみに、下位ランクを見ると、
・47位:鹿児島(5.6店)
・46位:山口(5.9店)
・45位:島根(5.9店)
ということで、東京は別にして、それ以外は、そこまで極端に差があるという感じではないようです。
3.1店舗当たりカバー
今度は逆に、1店舗が何人くらいをカバーしているのかを見てみましょう。
都道府県 | 人口(千人) | |
1位 | 鹿児島 | 178 |
2位 | 山口 | 170 |
3位 | 島根 | 169 |
4位 | 福島 | 154 |
5位 | 岩手 | 153 |
6位 | 宮崎 | 153 |
7位 | 徳島 | 146 |
8位 | 鳥取 | 139 |
9位 | 山形 | 135 |
10位 | 愛媛 | 134 |
となり、上位3件は1店舗で17万人程度をカバーしていることになります。
一方、下位はどうなっているかというと、
都道府県 | 人口(千人) | |
47位 | 東京 | 36 |
46位 | 愛知 | 59 |
45位 | 沖縄 | 61 |
44位 | 京都 | 66 |
43位 | 大阪 | 67 |
東京は圧倒的な店舗数のため、1店舗当たりのカバー人口は36千人(3万6千人)となり、鹿児島の5分の1程度という結果になりました。
ここで、下位ランキングの人口ランキングを見比べてみると、
・東京:1位
・愛知:4位
・沖縄:25位
・京都:13位
・大阪:3位
となっており、東京、愛知、大阪は人口が多いこともあり、店舗カバー人口が少なくなっていますが、特に沖縄では人口はそこそこであるのに、ここにランキングしているということは、他県に比べて人口のわりに店舗数が多めということになります。
おそらく、沖縄は旅行客も多いため、店舗数が多めになっているのでしょう。そういう意味では京都もそういった側面がうかがえる結果となっています。
4.さいごに
前回、今回と、都道府県別に、面積や人口と比較しながら、店舗数を見てきましたが、なるほど!と思えるものもありましたね。
スターバックスと言えど営利企業ですので、収益が見込めないところには出店はしないはずです。
データだけを見ると、おおむね人口に比例した店舗数にはなっているものの、来店者数で考えれば必ずしも地元の人たちだけでなく、観光客も計算しながら、出店しているような感じがしました。
もちろん立地も大切な要素になってきますので、まだまだ違った側面はあるとは思いますが、今までとは違った側面で考えてみるのも楽しいですし、新たな気づきも得られると思います。
また、他のデータがあれば別の側面からも検証してみたいと思います。
若干(かなり?)個人的な興味の面も否めませんが・・・
※今回の人口のデータは、総務省統計局から、令和元年10月1日時点の人口を使用しました。
よりさらに楽しいスタバライフに向けて。
みんなの素敵なコーヒーライフを願って。
Have a Good Coffee!!
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