ホリデーが終わって、クリスマスブレンドの次に出てきたのが、「グアテマラ カシ シエロ アンティグア」と「シングルオリジン ニカラグア」の2種類です。
ここでは、そのうちの「グアテマラ カシ シエロ アンティグア」を紹介したいと思います。
1.グアテマラ カシ シエロとは?
公式HPによれば、
カカオを思わせる香りと、上品でなめらかな口あたりが特徴のコーヒー
エレガントなフローラルの香りとメイヤーレモンやカカオニブを思わせる風味、なめらかな口あたりが特徴のバランスがとれたコーヒーです。風味豊かで、デザートを際立たせます。
とのこと。
コアのお豆にグアテマラアンティグアがありますが、毎年この時期に出る「グアテマラ カシ シエロ」は、公式HPにもあるように、より上品でなめらかな口当たりで、飲み比べてみると明らかに違いが分かると思います。
また、「カシ シエロ」とは、スペイン語で『Almost heaven』。
ほとんど天国、つまり『天国にいるかのような』という意味であり、それだけ素敵なお豆ということです。
ちなみに、昨年までの「グアテマラ カシ シエロ」には「アンティグア」とは付いていなかったのですが、今回出てきたのには付いていますね。今回のは、アンティグア産のコーヒーのみを使っているのかもしれません。
さらに、今回、パッケージが変わりましたが、そのせいなのでしょうか。
(写真左:カシシエロ2020、写真右:カシシエロ2021)
カシシエロ2022についている「アンティグア」とは、首都グアテマラ市のすぐ隣にあるサカテペケス県にある都市の名前で、サカテペケス県の県都になっているほどの都市です。その昔は、グアテマラの首都だったこともあるようです。
そして、この地域はフエゴ山やアグア山などの火山に囲まれた地域で、フエゴ山は毎年のように火山を繰り返している活火山で、年によってはコーヒーの生産にも影響があるほどです。その分、素敵な土壌が出来上がっているのかもしれませんね。
2.グアテマラ カシ シエロのお味は?
お豆の特徴についてコアのお豆のグアテマラアンティグアと比較してみましょう。
グアテマラ カシ シエロ | グアテマラ アンティグア(コア豆) | |
加工方法 | 水洗式 | 水洗式 |
風味のキーワード | NOTES OF BRIGHT MEYER LEMON & COCOA NIB (明るい風味となめらかなココアの後味) |
COCOA(ココアのような)、 SUBTLE SPICE(かすかなスパイス感) |
酸味 | HIGH | MEDIUM |
コク | MEDIUM | MEDIUM |
相性の良いフレーバー | チョコレート チーズ レモン ナッツ |
チョコレート ナッツ キャラメル リンゴ |
どちらも風味のキーワードに「ココア」と入っていますが、コアのグアテマラアンティグアはそれに加えて「スパイス感」、カシシエロは「明るい風味」となっています。「エレガントなフローラルの香りとメイヤーレモンやカカオニブを思わせる風味」とあったように、コアと比べて、より明るいさわやかな味わいになっているようです。
さらに、カシシエロは酸味も「HIGH」になっていますので、よりさわやかさが際立っている感じかと思います。
相性の良いフレーバーとは、コーヒーとお互いの美味しさを引き立て合うようなフードのイメージです。どちらも、「チョコレート」「ナッツ」は入っていますが、カシシエロは「チーズ」「レモン」とやはり酸味が感じられるフードとの相性が良いようです。
いま出ているフードでは、たとえば「ニューヨークチーズケーキ」や「5種のチーズのベイクドタルト」などと合わせてみてはいかがでしょうか。
ちなみに昨年・一昨年のカシシエロと比較してみると、若干変わってきているようです。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
加工方法 | 水洗式 | 水洗式 | 水洗式 |
風味のキーワード | NOTES OF BRIGHT MEYER LEMON & COCOA NIB(明るい風味となめらかなココアの後味) | BRIGHT WITH A SMOOTH COCOA FINISH(明るい風味と滑らかなココアの後味) | Dark Cocoa(ダークココア)、 Lemon(レモンのような) |
酸味 | HIGH | HIGH | MEDIUM |
コク | MEDIUM | MEDIUM | MEDIUM |
相性の良いフレーバー | チョコレート チーズ レモン ナッツ |
チョコレート レモン ソフトチーズ |
ココア レモン ナッツ カラメル チーズ |
風味や相性の良いフレーバーに「レモン」は入ってはいますが、2020年は酸味が「MEDIUM」でしたが、2021年からは「HIGH」になっています。よりさわやかさが増しているということでしょうか。
コーヒーも農作物ですので、年によって不作のときもあれば、味わいもその年の気候によって変わります。その中で、相性も若干ずつは変わっているのでしょうね。ただ、中南米、グアテマラという大きなくくりでみれば、酸味もコクもバランスの良いお豆ですので、その中での差となってくると思います。
3.さいごに
今回出てきたお豆は、「グアテマラ カシ シエロ アンティグア」と「シングルオリジン ニカラグア」と、どちらも中南米のお豆です。
「シングルオリジン」とは、単一の農園や品種で作られたコーヒーです。
コーヒーの生産地を大きく分けると、「中南米」、「アフリカ」、「アジア/太平洋」の地域に分けられます。
それぞれ味わいも異なり、「中南米」は上にも書きましたが酸味とコクのバランスがよく、「アフリカ」はどちらかというと酸味がきいていて、「アジア/太平洋」はコクが強いお豆になります。その中でも、国によってもさらに差が出てきますので、コーヒーの奥深さが感じられます。
グアテマラは飲みやすいお豆ですし、カシシエロはさらに上品な味わいに仕上がっていますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
よりさらに楽しいスタバライフに向けて。
みんなの素敵なコーヒーライフを願って。
Have a Good Coffee!!
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