現在、スターバックスは全国に1,680店舗あります。
毎月のように新店舗がオープンしたり閉店したりしているので、絶えず変わっていますが、2021年10月12日現在では、1,680店舗です。
この1,680店には、通常よく見かけるスターバックスに加えて、ちょっと特別なお店も含まれています。
今回はそんなちょっと特別な、ちょっと高級なお店について紹介したいと思います。
1.スターバックスリザーブとは
リザーブ店とは、通常のお店(以下、「一般店」と呼びます)に置いていないお豆やグッズが置いてあるちょっと高級なスターバックスなんです。
公式ホームページの紹介によれば、
魅力的で個性的なストーリーを持った、希少なコーヒー豆「スターバックス リザーブ®」個性豊かで質が高く、非常に少量しか手に入らないコーヒー豆を「スターバックス リザーブ®」として、世界でも限定された店舗でお届けしています。お取扱いの店舗では、このコーヒー豆を販売するとともに店舗でも味わうことができ、ご注文ごとに挽いて選りすぐりの器具で一杯ずつ抽出いたします。
とあります。
書いてある通り、非常に少量しか手に入らないお豆を取り扱っています。そして、コーヒーの抽出方法にしても、一般店のようにすでにドリップしてあるのではなく、注文してからコーヒーを入れてくれます。もちろん、ホットでもアイスでもです。
このリザーブ店。全国1,680店のうち、62店舗しかありません。
そして、そのコーヒーの抽出方法も一般店にはない淹れ方をしており、リザーブ店によって扱いの有無は若干ありますが、
・クローバー
・プアオーバー
・コーヒープレス
などがあります。
なにそれ?と思われるものもあるかと思いますので、以下に紹介したいと思います。
1-1.クローバー
クローバーとは、「真空プレス」という独特の抽出方法で、コーヒーに適度な蒸らしを加えたところで一気に吸い込んでコーヒーを抽出する方法です。リザーブといえばこれ!と言えるほどリザーブ店ではメジャーな抽出方法です。
しかも、公式ホームページには、
コーヒーの味に大きく影響する抽出時間や温度をデジタル制御し、コーヒー豆ごとの個性豊かな味わいを最大限に引き出した完璧な1杯を作り出します。
とあります。
公式ホームページに「完璧な1杯」と書かれているくらい、自信のある抽出方法なのでしょうね!
1-2.プアオーバー
プアオーバーとは、いわゆる「ハンドドリップ」です。
カップの上に、独特の三角錐のドリッパーを置いて、そこにセットしたペーパーフィルターにお豆を入れて、お湯を注ぐあれです。
プアオーバー(Pour Over)とは、Pour=注ぐ、Over=上から、ということで、コーヒー界隈ではよく聞く言い方です。
繰り返しですが、いわゆる「ハンドドリップです」
1-3.コーヒープレス
コーヒー豆が秘めている本来の風味を味わうことができる抽出方法で、コーヒーオイルまで抽出します。
プアオーバーは「透過式」と呼ばれ、フィルターを通して抽出しますが、このプレスは「浸漬式(しんししき)」と言って、お豆にお湯を直接浸して抽出する方法になります。
そのため、コーヒーの本来の風味(良い面でも悪い面でも)が出てくることになります。
人によっては、一番美味しい入れ方だとも言います。
実は、このコーヒープレス、一般店でも用意があります。
お豆は一般店においてあるお豆しか使えませんが、「プレスで」と注文することができます。
しかも、本日のコーヒーはお豆の種類が日によって決まっていますが、プレスで注文する場合には、お店においてあるお豆ならどれでも選択できますので、その日の気分によってオーダーできる楽しみがあります。
2.ちょっと高級なリザーブバーとは
リザーブ店62店舗のうち、以下の6店舗は「リザーブバー」と呼ばれて、リザーブ店の中でもより高級なお店になっています。
・東京ミッドタウン日比谷店
・銀座 蔦屋書店
・東京ミッドタウン店
・シャポー船橋南館店
・LUCUA Osaka 地下2階店
・なんばスカイオ3階店
ミッドタウンが2つあって紛らわしいですが、「東京ミッドタウン店」は六本木にあります。
この6店舗何が高級かというと、通常の一般店にはない抽出方法があったり、特別なビバレッジメニューがあったりと、先ほどのリザーブ店ともちょっと違うのです。
2-1.ブラックイーグル
通常の一般店ではエスプレッソショットを落とすのに、自動抽出してくれる「Mastrena(マストレーナー)」という抽出機械を使いますが、リザーブバーでは「BKACK EAGLE(ブラックイーグル)」というセミオートの高級エスプレッソマシーンで抽出してくれます。
バリスタの知識と抽出技術がひとつになって高品質のエスプレッソショットが生み出されます。厳選された希少なコーヒー豆がもたらしてくれる個性豊かで繊細な味わいと香りをお楽しみください。
とある通り、バリスタの腕が問われるマシンです。
逆に言えば、通常店では味わえない最高のエスプレッソを淹れてもらえるということですね!
2-2.サイフォン
フラスコとビーカーの組み合わせのような独特な抽出器具。お湯が下から上に行き、また下に戻ってくるという不思議な抽出器具。スタバじゃなくても置いてあるお店もあるので、見たことがある方もいるかと思います。
公式ホームページでは、
ランプの熱でお湯がさざめきロートと呼ばれるガラスの中をコーヒーが踊るドラマチックな抽出方法です。視覚的にも楽しめて、香り立ちのいいコーヒーができあがります。
と書いてありますが、見ていても楽しい抽出方法ですね。
2-3.特別なビバレッジメニュー
このリザーブバーには通常店にはないビバレッジが用意されています。
・クラフトキャラメルラテ
・バニラビーンラテ
・コールドブリューフロート
・シェケラート
・アイスフォームマキアート
など、気になるビバレッジがたくさんあります。
エスプレッソも通常店のお豆と違う高級なお豆で淹れていますし、通常店では味わえないビバレッジを堪能してみてはいかがでしょうか。
3.もっと高級なスターバックスロースタリー
そしてスターバックスの店舗の最高峰と呼んでいいかと思いますが、リザーブバーよりさらに素敵な空間であるスターバックスロースタリーが東京中目黒にあります。
何が素敵な空間かというと、通常店にもリザーブバーにもないビバレッジやフードが盛りだくさん。
コーヒーメニューのほかに、紅茶ベースのティービバレッジや、アルコール類も用意されていますし、店舗内に「PRINCI(プリンチ)」というベーカリーが入っており、プリンチのフードもお店の中で食べられるのです。
プリンチは本場の味わいも食文化もそのままに、一日中楽しめるイタリアンベーカリーとして、コルネッティやピッツァなど、これまた違ったフードを提供しています。
そして、ビバレッジやフードだけでなく、「ロースタリー」という名の通り、そこでコーヒー豆の焙煎を行っているのです。
タイミングがよければ、焙煎したてのコーヒー豆が出てくるところが見られるかもしれません。
焙煎したてのコーヒーの香りをかぎながら、コーヒーやフードを楽しめるという、最高に素敵な空間になっています。
そして、グッズ類も充実しており、通常店にはないグッズが盛りだくさん。一日いても楽しめる空間となっています。
ここではスターバックスロースタリーならではの抽出方法を2つ紹介しますが、スターバックスロースタリーについては、また改めて詳しく紹介したいと思います。
3-1.ケメックス
美しく完成されたデザインのケメックスで抽出されたコーヒーは、雑味が少なく風味豊かで香り立つコーヒーに仕上がります。
とある通り、独特の三角錐に丸めたフィルターにお豆を入れて抽出する、一見プアオーバーにも似ていますが、ペーパーフィルターが厚いことや、お湯の抽出時間も違ってくることから、プアオーバーよりボディ感がありややクリーミーな仕上がりになります。
3-2.モッドバープアオーバー
プアオーバーの一種ですが、機械で全て制御され、的確にコントロールされている抽出方法です。
これはスターバックスロースタリーの他にも、「丸の内オアゾ店」や、次に紹介する「銀座マロニエ通り」にも置いてあります。
3-3.リザーブストア
リザーブバーと似ていますが、スターバックスロースタリーのコーヒー体験をもっと身近に感じて欲しいという思いから生まれたのが、「リザーブストア」です。
ここにも、先ほどのプリンチが入っており、ミニロースタリーみたいな感覚で、同じようなビバレッジやフードが楽しめます。
リザーブストアは銀座のマロニエ通りにあります。
4.さいごに
スターバックスは、現在1,680店ありますが、そのうちの62店舗だけですが、より高級なお豆や抽出方法でコーヒーが楽しめるお店があります。
各県とまではいきませんが、一応、北海道から沖縄までリザーブ店はあります。
ただ、どうしても東京に22店舗と偏ってしまっていますし、リザーブバーに至っては東京3店舗、千葉1店舗、大阪2店舗とかなり限られた地域となっているのは残念です。
もともとが希少なお豆を扱っているということもあり、リザーブ店を増やすのも限界があるのかもしれませんが、たまにはこういった高級なお店で、違った雰囲気でコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
よりさらに楽しいスタバライフに向けて。
みんなの素敵なコーヒーライフを願って。
Have a Good Coffee!!
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